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いろはにぽてとちりぬるを

お星様ください

君がつくった美しい君に会いたいの


電車がホームに入ってくる瞬間、あちら側とこちら側を一歩で移動できてしまう怖さに時々ヒヤッとする。その見えない線を乗り越えることなんて絶対にないのだけれど。



その人が私がいる世界から突然居なくなっても、貰った言葉や書かれた文章やそのやり取りが私の世界に残っていて、その散らばりを吸収して思いっきり噛み砕いて飲み込んだら、頭と心の再生装置が稼働して、私の中でずっと生きていてくれているような、そんな気がするのです。



休憩中めそめそしていても、時間になったらちゃんとしゃきっと、接客して、事務作業して、人に色々教えて、慌ただしくして、忙しいことにしておかないと、ふと手の空いた瞬間に色んなことを思い返して悲しくなってしまう。



トークイベントに何回か足を運んで拝見しただけだけど、背筋がすらりと伸びた、凛とした、本当に綺麗な女の人でした。
誰も否定しない傷付けない言葉で、きちんとずばっと明言してくれる、自分が欲しい言葉、足りないところを補ってくれる人でした。時には、そこはちゃんとしなきゃ駄目だよって叱ってくれるし、怒れない自分の代わりに怒ってくれるようなところもあって、あの人の文章の力は本当に強い。



初めて本にサインを頂いた時に漢字表記の自分の名前を伝えたら、「素敵なお名前ですね」って言って頂いて、そんなこと言われるの生まれて初めてだったから、すごく照れくさくてどう反応していいかわからなかったなぁ。



あの日ニュースで雨宮まみさんのことを知ってから、ずっと心の奥がずしりと重たくて、ときどき思い返しては、悲しくてやり切れない気持ちになる。私はただのファンです。もっとちゃんとありがとうございましたって伝えたかったなって、エゴの塊みたいな後悔がある。
ただもう、雨宮さんの名前で新しい文章や言葉が生まれないこと、彼女がいないことが悲しいです。



何だかわからないけれど、どうしようもない気分になって、帰り道コンビニで1番安くて1番小さなボトルのワインと甘いおもちとしょっぱいスナック菓子をつまむために買って、テレビを見ながら飲んだ。酔えなかった。



雨宮さんに出会えたおかげで、自分のことをちゃんと好きになれたし、大切にできるようになれたし、自分のこと肯定できるようになれたし、色んなことに対して怒れるようになったので、本当に感謝している。
それに、周りからの固定された評価を気にせず自分の好きなものを自分なりに選択出来る自由、身につける勇気を手に入れられたような気がする。
また何かあったら雨宮さんの本を読み返すと思うし、それまでは、これからも大事に本棚の1番お気に入りがある場所に置くと思う。




世の中には自分だけの力ではどうしようもないことや、流れに逆らえないことなんて本当にたくさんあって、それにぶつかっては泣きながら悔しいって言ってるような気がするし、色んな人に迷惑かけてしまっていると思う。それでも、なるべく私なりに真っ直ぐ生きていかなくちゃって、誓いじゃないけど思った。



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